自社の ”販売管理システム” の基礎となる「部品管理台帳」を作成すると同時に、当初からの目標でもある「iPadによる簡単操作」を目指すため、 iPad での操作も想定しながらレイアウトを作成していきます。
その中で一つの課題となったのが、タブレットによるデータ入力です。
iPad 純正のキーボードが立ち上がってしまうと・・
タブレットからのシステム利用は簡易的な業務に限り、複雑な業務はパソコンから行う予定ですが、データの入力はタブレットからでも必要になります。 しかし、FileMaker 操作中にタブレットから文字入力をする際には、iPad純正のキーボードが立ち上がってしまい、画面の半分が塞がってしまいます。
そのうえ、キーボードが立ち上がる際にレイアウトがずれたり隠れたりするうえに、その時点では必要のない入力用キーボードも表示されてしまうので、タブレットの操作が苦手なスタッフからは敬遠されそうです。
そこで、初めから画面内にキーボードをデザインしておいて、データ入力の際にはiPad純正キーボードが立ち上がらないようにする事にしました。
テンキーってどうやって作るの?
タブレットからの操作は簡易的な業務に絞る為、ここではテンキーで数字を入力するだけで、入荷した部品を在庫に計上する事ができるようにする事にします。
テンキーのデザインは、レイアウト上で 「0」~「9」のボタンを配置すれば良いだけです。
しかし、「1」のボタンを押せばフィールドに ”1”が入力されますが、 づづいて「5」を押しても、フィールドの数字が ”5”に変わるだけで、”15”にはなりません。
電卓では、 「1,2,3,4,5」と続けて押すと、 ”一万 二千 三百 四十 五”になりますが、どうすればボタンにそのような機能を設定できるのでしょうか。
しばし考える事・・・ 一休さんの「とんち」的にひらめいたのは、 「1」のボタンを押したときに ”1” とするのではなく、 ”×10+1” と設定する方法です。
発想の転換で
この方法だと、 「1」の次に「2」を押すと、 1×10+2 で、 12と表示されます。
初めに「1」を押す前のフィールドの値は「0」ですので、正確には (0×10+1)×10+2になります。 さらに、入力するデータの種別によって桁数の上限を設定しておきます。
はじめは、部品コード番号を入力するので 7ケタを上限とし、続いて数量を入力します。 これで、タブレットからでも簡単に操作ができるようになりそうです。
知っている人からすれば当然の方法かもしれませんが、購入した本にもネットにも出ていなかった方法を自分で思いついたので、結構うれしかったです。
こんなひらめきを楽しみながら行うのも、システム開発の醍醐味かもしれません。
( 困難な道のりはまだまだ )つづく・・・・